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年一月には念願だった新社屋が完成した。社員が食事やミーティングなどで気軽に集えるオープンスペースやロッカールーム、バリアフリートイレなど、社員はもちろん訪れるゲストも快適&機能的に過ごせる空間となっている。地元・児島でも注目を集めるこの新社屋。建設の意図を渡邉社長はこう話す。「私がこの世界に入った二〇代の頃は正直、職場環境ひとつ取ってもいわゆる昭和な空間でなかなか垢抜けない。そんな感じでした。コロナ禍を経験して今までの『コトセン』、これからの『コトセン』を改めて考えてみると働く人が誇りに思える、心からモノづくりに打ち込める環境が必要だと感じました。だからこの新社屋は私たちにとって二五年来の目標。この仕事に携わる人たちがずっと夢に描いていた空間を形にしました」と朗らかに笑う。そして四年前から取り組んでいるオリジナル・ユニフォーム・ブランド「ladder(ラダー)」の動向も見逃せない。「ラダー」は国際基準をクリアした環境負荷の少ない「倉敷染」認定である自社加工素材をおもに使用し、持続可能な取組みとして、クラボウの「ループラス」でアップサイクルした生地も取り入れている。誕生以来、岡山県内の飲食店や企業など、「倉敷染」の価値や可能性に賛同した企業から高く評価され、今後も着実な受注が期待されている。「新社屋も「ラダー」もひとつのステップ。これからも自分たちが見出す新しい価値に共鳴してくれる企業と、もっとリンクしていきたい」と展望を語る渡邉社長。モノづくりの未来を拓く、『コトセン』の挑戦は止まらない。3211.「倉敷染」で作った「コトセン・ユニフォーム」。自分たちが着用することで次の製品作りに役立てている。2.オープンスペースには社員が手軽に食べられるフルーツやレトルト惣菜など常備。3.工場では高温汚水の熱や生産時に発生する蒸気をボイラー水として再利用、資源の有効活用に取り組んでいる。4.自社廃材素材をアップサイクルして再生素材へ。5.平均年齢は30代半ば。「健康経営優良法人2023(経済産業省)」に認定されている。54TOPICS「ladder(ラダー)」の魅力、可能性をもっと知ってほしい。「ラダー」の魅力、可能性をもっと身近に感じてほしいとの思いからオリジナルのドキュメントバッグを製作。手帳や資料、ノートパソコンが収まるサイズで、素材の妙だけでなく使い勝手のよさも配慮されている。「はたらくをたのしむ」を念頭に作られていく「ラダー」の製品は、働く人に寄り添い、働く人のワークスタイルや希望をヒアリングして作られるオリジナル商品。自分たちだけのウェア・アイテムが現実となる。[問合せ]コトセン株式会社倉敷市児島下の町5-1-151086‐472‐8100https://www.kotosen.info/おかやまSDGs