今月のPick up｜内山直人

岡山発の魅力的なアイテムを集めた、イオンモール岡山5階の『ハレマチ特区365』。
ものづくりのへのこだわりストーリーを紹介します。

触れたくなる、経年変化を楽しめる。
　寄り添い続けたい真ちゅうのアクセ。

　倉敷市の古民家に工房を持つ金属工芸家・内山直人さん。同じく金属工芸家・内山貞和さんを父に持つ彼は、幼い頃から「ものづくり」の環境が身近にあったという。「ものを作ることを生業とする周囲の大人たちの影響を、知らず知らず受けていたのかもしれない」と、内山さんは振り返る。

　彼の作るアクセサリーは、真ちゅうに24金や銀で電気メッキを施したもの。制作において心に留めているのは、「実用に沿っていること」「触れたくなるもの」「経年変化を楽しめること」だという。その言葉どおり、シンプルなデザインは長く身に着けたくなる。艶消しをし、マットな輝きを放つ表面は思わず触れたくなる。そして、「新作の制作と同様に、修理やサイズ直しの作業も大切にしている」という姿勢にも、作品への信条が感じられる。

　モチベーションはと問うと、「自分の手を離れた作品と、人が身に着けた形で再会すること」と答えてくれた。自分のことは知らないけれど、作品を知ってくれる人と出会うことが多くなったという。最近では作品の「独り歩き」の結果、台湾での個展が実現したりも…。「作品が仕事を運んでくれている気がします。そこに身を委ねています」と笑う内山さん。彼のものづくりの場は、さらに広がっていきそうだ。

ハレマチ特区365

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